吉井温泉 咸生閣

国道210号が吉井町の白壁の通りを過ぎた辺り、清瀬交差点から県道749号を進んでいくと、壁に宿の名前を大きく書いた建物が見えてきます。なんと読むのかを考えながら駐車場に着くと、大量の薪が目に止まります。




フロントで入浴料を支払い右手奥まで進むと大浴場の入口です。昭和を色濃く残すロビーを見回しながら浴場の扉を開けると先客の履物が多数。脱衣所には木製の棚とプラ籠、コインロッカー(100円)が並びます。透明ガラスの扉の先にはジャングル風呂といわれる浴場が見えます。



湯気が溢れる空間は広く、ちょっとした体育館ぐらいの高さと奥行きです。男女を分ける左手壁と右手の壁に洗い場が設けられ、浴室内には4つの浴槽が配置されています。浴槽と浴槽の間には木々が植栽され、浴槽には少しだけその葉が落ちています。
右手に小振りの岩風呂、左手壁際に湾曲した浅湯、その斜め向かいにジャグジー風呂、左にドックレックした壁の先には源泉と浅湯から溢れた湯がミックスされていると思われる広めの温湯が配置されています。奥の壁際にも岩風呂が用意されて入るものの湯は張られていません。手前岩風呂の湯口から注がれる湯は激熱で、加温した源泉が注がれているようです。無色透明の湯はほぼ無臭、なめらかな肌印象を持ちます。




浴槽の多くに細かいタイルが貼られ、浴室にいても「昭和」の臭いを色濃く感じます。
大浴場と隣りあわせの場所に貸切湯があります。別棟にも貸切湯があります。大量の薪はこれらの湯をまかなうため、利用されているのかもしれません。


吉井温泉 咸生閣
うきは市吉井町千年14-1
0943(75)2121 HP
アルカリ性単純温泉
35.1℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
350円
11:00~20:00
家族湯
1500円/60分
10:00~20:00
2014/1/4