
玄関を入ると左側に受付があります。料金を支払い浴室へ進みます。引き戸を開けると脱衣所です。10畳間程度の広さです。浴室と脱衣所を仕切る扉は開け放たれています。
木製の棚が28個、脱衣籠が数個、さらに使われていないロッカーもあります。窓際には家庭用の洗面台が1台設置してあります。脱衣所の男女の仕切りには、昔の銭湯のように地元の商店の広告が6~7枚貼ってあります。

浴室は内湯のみ、6~7人でいっぱいになる半円形の浴槽と隣り合わせに小さい四角の浴槽(1人でいっぱい)があります。半円形の浴槽には湯口と水口が男女を仕切る壁に設置されそれぞれにコックが設置されています。客が自由に操作できます。
問題は湯です。赤い鉄色です。20㎝先は全く見えません。従って浴槽の深さも形状も分かりませんので、そっと入りました。腰掛ける段があります。湯は少々塩の味を感じました。泉質、源泉温度は掲示がなく分かりませんが、鉄分が多く含まれた鉱泉なのでしょう。キシキシ感じました。
洗い場は鏡つきが6箇所(?)あり、湯口と水口がそれぞれ設置されています。年代ものの形状です。
祭日の午前中だったからでしょうか、1階の休憩室は8割程度埋まっていました(2階にも休憩室があるようです。)し、浴室は常に5~6人の客が入っていました。
施設は古く常連さんばかりのようですが、浴室、浴槽の雰囲気は時代を30年以上遡らせてくれます。場所は地元の方に聞くしかありません。なにせ施設にも全く表示がないのですから。
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広安鉱泉旅館 ※閉鎖されたとの情報あり
みやま市瀬高町大字松田広安
鉄を含む鉱泉?(分析表掲示見当たらず)
赤土色のお湯が特徴 掛け流し 石鹸、ドライヤ類なし
400円(1日、半日休憩)
8:30~16:00
2003/9/23